2015年9月30日水曜日

Bleu de Roi

 For September babies, here comes a sapphire post at last!!

1.12 carat "Royal Blue" No-heat sapphire accompanied with GRS cert stating that this stone is of Burma origin. 

For further details, please feel free to email us:

salon.victorianbox@gmail.com



艶やかなロイヤルブルーのビルマサファイア。

手のひらに遊ばせると紺碧のミッドナイトブルーの海の中に

カテドラルのステンドグラスを思わせる鮮やかな

青の光のモザイクがちらっ、ちらっと瞬き、じっと

覗き込んでいると独りカテドラルの中に佇んでいるように

すっと心が凪いでいくような感覚を覚えます。


色のトーンが濃いとべったりとした黒みの”インクブルー”に



転びがちなブルーサファイアにあって、

色の濃さ(Darkness)と鮮やかさ(Saturation)を同居させた

ごく一握りのサファイアにのみ与えられる

”ロイヤルブルー”の称号を帯びたルースは

小指の爪先ほどの面積のなかにも王者の青の名に

ふさわしい気品を湛えています。

Cardinal's Ring set with sapphire



サファイアの語源はヘブライ語のsafir(青)に由来し、

近代鉱物学が確立されるまでは青色の石は

すべてサファイアに分類されていました。

教会のドームに描かれた天空の色、聖母マリアの青衣に

代表されるように青は聖性の象徴、選ばれた者だけが

身につける事を許される神との契約を示す色でした。

枢機卿は教皇から下賜されたサファイアの指輪を嵌め、

フランスのブルボン朝の王は青地に百合を描いたマントをまとい、

Bleu de Roiと称してこの青を禁色としたのです。

青色の石は数あれど、サファイアのロイヤルブルーは特別な青。

その煌びやかな存在感で一目で心ときめかせる

ダイヤモンドとは異なり、歳月を重ねて

寄り添っていくうちに染み入り、心の奥底に沈殿していく色だと思います。

極上の”青”をぜひサロンで体感なさってください。


非加熱ビルマサファイア 1.12ct
”ロイヤルブルー”のコメントが記載されたGRSの鑑別書付


ご売約です。ありがとうございました。


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2015年9月12日土曜日

Emile Monier Art Noveau Gold Pendant

An exquisite Art Nouveau pendant depicting scenes from “Chantecler”,  a play written in 1908 by Edmond Rostand , artfully rendered in 18 karat gold relief. The plaque is outlined with glittering rose-cut diamonds.

In front , lovers are framed with a graceful foliate design and engraved ” il n’est de grand amour qua l’ombre d’un grand reve” implying an irony of life. The reverse is adorned with a pastoral scene with inscription “1928"

Signed  Emile Monier, renowned medalist who also made medals for the 1931 Colonial and International Exbition in Paris by commission of Paris Mint.


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パリ造幣局の依頼で記念メダルを製作したこともある

著名なメダル作家 Emile Monierが

舞台劇『Chantecler(シャンテクレール)をモチーフに

1928年に製作したメダリオン。

この劇の作者のエドモンド・ロスタンドは

『シラノドジュベラック』(1897年)の作者として知られ、

19世紀末から20世紀初頭にかけてフランスで活躍し、

19世紀後半のロマン主義の伝統の終幕を飾った劇作家です。

1908年に発表された『Chantecler』は

主人公のChantecler(雄鶏)をはじめ登場人物が

全て農場の動物という異色の戯曲で1910年に

パリの ポルト・サン=マルタン劇場で初演され、

1911年にはアメリカのブロードウェイに進出を果たしました。


(サン=マルタン劇場での上演の際のプログラム)





表面には幸せに酔いしれた恋人たちの姿とフランス語で刻まれた

” il n’est de grand amour qua l’ombre d’un grand reve”

(偉大な夢の傍らに大恋愛はない=偉大な夢と大恋愛は両立しない)の一文が。

ほろ苦い人生のアイロニーを演出した一幕でしょうか。



裏面には田園風景が描かれ、0.4mmほどの極薄のレリーフの中に

手前の樹木と遠景に見える教会の遠近の空気感を描き分ける描写力に

Monierのメダル作家としての技倆を伺わせます。


色づいた銀杏の葉の色のゴールドに刻まれた柔らかなレリーフと

縁取るローズカットダイヤモンドのちらちらとした星屑のような瞬きの

組み合わせは少し陰影を増した秋の光に似合いそうです。


10円玉ほどの大きさの絵画の中に凝縮されたドラマ。

想像力をかきたてる小さな”芸術の秋”を胸元にいかがでしょうか?


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2015年9月5日土曜日

Victorian Queen Bee


Victorian Saphiret Glass Bee Pin

Whimsical and irresistible, this antique stinger carries old mine-cut and pear-shaped saphiret glasses as it buzzes from flower to flower.
 A breathtakingly beautiful, brilliantly rendered and graceful late Victorian brooch fit for a Queen Bee. 

Please feel free to contact us: salon.victorianbox@gmail.com





光により移りゆくazure(空の青)とモーヴブラウンのあわいが

昼と夜の2つの時間を溶かし込んだ

夕焼け空を思わせるヴィクトリアンのサフィレット。

こっくりとした極上の色味と蜂の胴体部分に使われた

オールドマインカットの不揃いさがおっとりとした時代を感じさせます。



アレキサンドライトやタンザナイト、多色性を持つ宝石は数あれど、

ここまでドラマティックなコントラストの2色を

1つの場面に抱き合わせた宝石は自然界には存在しません。

一説によると金が入っているとも言われますが、

その詳細な配合は職人の口伝えでのみ存在し、

自然界の宝石と全く同じ成分で構成された合成石を

生み出した現代の科学技術をもってしても解明できない模様...。


秘色とも呼び習わされる越州窯のセラドンブルーや

ファベルジェのエナメルのオイスターホワイトしかり、

美の女神にほほえまれたごく一握りの職人だけが

触れることを許された魔法のパレットは

その謎ゆえに、より人の心を掴んでやまないようです。



ご売約です。ありがとうございました。



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