Art Nouveau Lalique Stickpin
A petite work of art crafted by the renowned Art Nouveau jewelry designer– Lalique.
Ivy leaves with autumn tint glimmer on mystic lake green cabochon-cut pâte de verde glass so indicative of the period. The artist's distinctive "Satinage “ finish turns a piece of glass into unique art, adding softness and depth effects . Signed and complete with original Bordeaux red leather box.
Please feel free to contact us: salon.victorianbox@gmail.com
山深い湖を思わせるとろりとした光を奥にたたえた
翠色のカボションのガラスの上にワイン色に色づいた
4枚の蔦の葉をあしらったラリックのスティックピン。
作家の故郷アイ村の初秋の風景を象ったものでしょうか、
親指の爪先ほどの面積の中に広がるラリックの世界は
内部から発光するような強いオーラを持って見る目を釘付けにします。
もう少し涼しくなったら柔らかいキャメルカラーの
ハリスツィードのジャケットに合わせてみたい
お気に入りの秋色ラリックです。
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このラリックのガラスのビジューはパート・ド・ヴェールと
呼ばれる技法で作られています。
パート・ド・ヴェールはフランス語で「ガラスの練り粉」を意味し、
ガラスの粉を石膏の鋳型に詰めて焼成し、徐冷後に
石膏型を壊して取り出して表面を仕上げるガラス技法を指します。
その起源は古代メソポタミアまで遡りますが、行程が煩雑で
手間がかかる為に量産できる吹きガラスに取って代わられ、
途絶えてしまった幻の技法とも言われています。
この失われていた技法が蘇ったのは19世紀末アールヌーヴォー期のフランス。
ガラス粉の層の積み重ねによって表現される空間の奥行きや
微妙な色の階調、表面仕上げによって変わる表情の豊かさなど
繊細な絵画的表現にマッチしたパート・ド・ヴェールの技法が
ラリックやドーム兄弟をはじめ、アールヌーヴォーの旗手とされる
アーティストたちの表現の幅を広げインスピレーションに
大きく寄与したことは想像に難くありません。
ラリックは他の宝飾作家達に先駆けてガラス素材をジュエリーに
意欲的に組み込んでいきます。彼にとってガラスは宝石と同列、どちらも
イメージを描き出す絵の具のパレットの一部という認識だったのでしょう。
アールヌーヴォー期のジュエリーは『ジュエリー=高価な素材』
という方程式に捕われない自由な素材使いで知られますが、
ラリックはその牽引者でした。
ガラスの表面に霜を降らせたようなラリックの
サティナージュ(フロスト加工)は世界最高の技とも言われ、
このスティックピンにも用いられています。
ここでは蔦の葉の表面にわずかに磨き込むことで
葉の自然な艶感や翠色の背景との質感のコントラストによる
奥行き感を巧みに表現しています。
★こちらのLaliqueのピンはご売約です。ありがとうございました★
★こちらのLaliqueのピンはご売約です。ありがとうございました★
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